相続の手続きをする際に戸籍が必ず必要になってきます。原則として戸籍は本籍地の役所で取得することになっております。本籍地とは戸籍に記載される人が任意に決めるものです。仮に生まれが川口市でも、北海道が本籍地の人います。
この場合は北海道まで行くか、もしくは郵送で戸籍を取り寄せる必要がありました。今回広域交付制度が始まったことにより、自分の住んでいる市や、働いている場所の区で戸籍を取得できるようになりました。
広域交付
相続の手続きを始めるにあたって戸籍を集めることになります。広域交付制度は、本籍地にとらわれず、各自治体の役所で戸籍を集められる制度です。
もちろんご自身の職場が千代田区にあり、お昼休みに取りに行っていただくことも可能になります。また川口市に住んでおり、自分は日中に取ることができないが子が日中時間帯に戸籍を取れるなどといった場合に有効です。
広域交付を利用したい場合は、まず電話で確認をしてみましょう。こちらの制度は直系の親族しか使えない、代理人は交付してもらえないなど様々な制約があります。自分が本当に欲しいものが手に入るのか、諸条件含め確認しておいた方が良いでしょう。
また役所の人も慣れていないケースもあり、あらかじめ話しておいた方がスムーズです。
請求できる人
請求できる人は本人、配偶者、父母、祖父母、子孫に限られます。兄弟姉妹や代理人は請求できません。※委任状による請求はできないことに注意が必要です。
請求できる場所
住民票を請求できるのは川口市青木の本庁舎、川口駅前の行政センター、安行支所など各支所です。土日祝日は請求不可で、平日の8:30〜17:15の間のみ請求が可能です。
請求に必要なもの
本人確認書類(免許証、マイナンバー、パスポートなど)必要な料金などは川口市役所のホームページにてご確認くださいませ。
ゆとりを持った行動を
今回国からの通達により当面の間は証明書の発行の際に本籍地に確認をする必要があるそうです。そのため即日交付ができない場合もございます。
またサービスが始まった2024年3月1日ではシステムエラーにより発行ができないといったケースがありました。余裕を持って発行していただくようにしてください。
従来の戸籍取得方法
広域交付制度が始まりましたが、従来の郵送にて戸籍を取り寄せる方法も利用できます。また兄弟姉妹は戸籍がとれないなど制約もございます。当センターの司法書士や行政書士といった専門家もこの広域交付制度は使えないため従来の方法で戸籍を取得します。
比較的家系図が単純で相続人が少ない場合はこの広域交付制度を利用することで全ての戸籍が集まり手続きができるかもしれません。
相続人がたくさんいて戸籍の収集が自力では困難な方はすべて一任できる「川口相続センターお任せパック」もございます。自分で広域交付を使い集めてみたけど一部の戸籍が足りず、その収集を含めて相続手続きをお願いしたい場合もご相談可能です。