被相続人がSBI証券を持っていた場合の相続手続きについてまとめました。なおSBI証券はネットバンクのため、物理のカードなどはありません。そのため郵便物や過去の確定申告書などで口座の存在を確認することとなります。
遺産分割協議が終了し、その後SBI証券の口座が見つかった場合は遺産分割協議がやり直しになるなど面倒なことになります。
特にネット証券の場合は口座の存在について、被相続人の生前にある程度双方が把握しておくことが重要です。
相続手続きの流れ
まずはSBI証券に連絡を取り書類を請求します。その書類を記入し再度SBI証券に返送します。被相続人の金融資産の整理終了後『手続き完了案内書』が代表相続人に発送されます。最後に被相続人の証券口座が閉鎖されます。
なお信用取引における買売などのポジションを持っていた場合、ポジションを相続人に移行することはできません。
連絡先と必要情報について
SBI証券相続サポートデスクの電話番号は以下の通りです。SBI証券を利用している大半の方はネット証券利用と思われますので電話でのまず手続きとなります。
【お問い合わせ】03-4330-9884
【営業時間】8:30~17:00( 土・日・祝日を除く)
なお電話する際では被相続人の名前、口座番号、住所、生年月日、死亡日が必要です。また手続きをする代表相続人の名前、続柄、電話番号、書類の発送先、SBI証券に口座をお持ちの場合は口座番号が必要となります。
必要書類について
SBI証券の口座を相続手続きする際に必要な書類をまとめました。遺言書の有無や遺産分割協議書の有無によって異なります。参考ページ : SBI証券|相続に必要な書類
1.遺言書がある場合
- 被相続人の死亡を確認できる戸籍謄本(発行後6ヶ月以内の原本、コピー不可)
- 相続人及び遺言執行者の印鑑証明書(発行後6ヶ月以内の原本、コピー不可)
- 遺言書の写し
- 公正証書遺言以外の場合、検認書類の写し
- SBI証券所定の相続手続き書類
2.遺産分割協議書がある場合
- 被相続人の出生から死亡まで、かつ相続人全員が確認できる戸籍書類(発行後6ヶ月以内の原本)
- 相続人の印鑑証明書(発行後6ヶ月以内の原本)
- 遺産分割協議書
- SBI証券所定の相続手続き書類
3.いずれもない場合
- 被相続人の出生から死亡まで、かつ相続人全員が確認できる戸籍書類(発行後6ヶ月以内の原本)
- 相続人全員の印鑑証明書(発行後6ヶ月以内の原本)
- SBI証券所定の相続手続き書類
なお代理人が手続きをする場合は代理人の印鑑証明書と相続人の委任状が必要です。その他、相続人が未成年の場合などは特別代理人の印鑑証明書や特別代理人選任審判書が必要となります。ケースに応じて追加の書類が必要になることもございますので詳しく話しておくことが重要です。